Macintosh Plus を起動せよ その7 「決着!?電解コンデンサ総取り換え!」



macintosh plus を拾ってから早1年半。寒い季節になるとまともに起動しなくなる(チュンチュンとなりっぱなしでしばーらく、一分ほど放置するとおもむろに起動するようになる)症状やSCSIが不安定FDDがうまく読み込めないといった症状がありました。それがここ最近さらに悪化し、トランス付近の部品をちまちま交換していましたが効果はあまりありませんでした。しかしそのほかの部品は特に異常は見られない。なら、いったいどうすればいいのかと頭を抱えていましたら海外の型で同じような症状を示したmacintoshをお持ちの方が、「電解コンデンサが原因だ」と言っているではありませんか。ほかにも、X68000というパソコンなどではフロッピードライブの不調もこのコンデンサが原因という報告がちらほら。ならば!このMacintoshPlusで使われている電解コンデンサをすべて交換するしかないというあとでそのめんどくささに後悔する方法をえらんだのでした。

コンデンサ、お前も廃盤なのか!?秋葉原で交換部品探し

さてまずは電解コンデンサは何が使われているのかを調べました。

アナログボード

  • 25V 3.9μF無極性電解コンデンサ x 1(4.7でも交換可能)
  • ※追記 上のものはフィルムコンデンサで代用することも可能。秋月にある。
  • 16V 4700μF 電解コンデンサ x 1
  • 16V 220μF 電解コンデンサ x 2
  • 16V 2200μF 電解コンデンサ x 4
  • 16V 1000μF 電解コンデンサ x 1
  • 160V 10μF 電解コンデンサ x 1
  • 200V 100μF 電解コンデンサ x 4(たぶんこれが一番の原因)
次から記載するものはアキシャルリード型という抵抗器のような形をした電解コンデンサになります。
矢印が向いているほうがマイナス。

  • 10V 47μF x 2
  • 50V 22μF x 2
  • 16V 33μF x 1
それから、下の写真のような部品が付いていましたらこちらはMPコンデンサというものでフィルムコンデンサに交換ができます。というかもう交換してください。いつ爆発してもおかしくありません。写真の下に、交換できるフィルムコンデンサの耐圧と容量を記載しておきます。

  • 250V 0.47μF x 1
  • 250V 4700pF x 2 (pFですよ!) 
以上がアナログボードのコンデンサになります。次に、フロッピーの電解コンデンサなのですが、これは特殊なサイズでまあ廃盤になっているものが多々あります。μFさえあっていれば問題ないので、50V系のでそろえてもらっても構いませんがくれぐれも直径5~6mm以下、高さは6mm以下のものにしてください!

フロッピードライブ

  • 50v 1μF x1
  • 16v 10μF x1
  • 16v 22μF x1
  • 6.3v 10μF x1
  • 6.3v 47μF x1
そしてロジックボード。CPUが乗ってる基板用ですね。すべてアキシャルリード型になりますので注意してください!
  • 16v 33μF x5
  • 50v 1μF x1
以上が交換部品になります。ちなみに交換するとこんな風に廃コンデンサの山盛りになります。
根気とはんだごてさえあればなんとかなるので頑張りましょう!きっと見違えるようになると思いますよ(/・ω・)/macintoshの修理を検索するとBU406がーとかよく出てきますが、正直30年もたってるので劣化しているのはコンデンサだったんですね。(ほかのレトロPCのように)
読み込めなくなっているフロッピーも、きっとコンデンサーを交換すると読み込めるようになるはずです。ぜひ、「うちのマック動かなくなっちゃったんだよね」というそこの人!コンデンサ交換に挑んでみてください。でも一気に外しちゃいけません。一個ずつ外しては数字を照らし合わせて交換してください。しかし、どうやらMacintosh Plusには製造時期によってアナログボードの内容が違う場合があるそうなので、上に貼った写真と見比べて同じか確認してくださいね。
いままでの読み込めなかったのがうそのようにガンガン読み込みます。やったぜ。
それではよいMacライフを・・・と言いたいところなのですが、この修理中にマウスのケーブルが断線しましてorz。ケーブルを入れ替えてやっと修復完了ですかね。いやあ、簡単に終わらせてくれませんね!

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